おっとり少女の恋愛事情

前日譚

「ねぇねぇ萠ちゃん。聞いて欲しい事があるんだけど。」

「“葵お姉ちゃんから何かを聞かれる”と言う事柄が今までの人生で皆無だから上手く答えられるか判りませんが、何ですか？」

「何か前置きが凄いよー？…あ、じゃなくて。あのね…」

「はい。其はどう聞いても恋です。」

「何も言ってないよー!?そして、何で恋愛事だって判ったの!?」

「いや葵お姉ちゃんが何かを聞くなんてあまり無いから…って言うか、マジで恋愛事でしたか…茶化さないので詳しく教えてください。」

「う、うん…あのね、私、好きな人が居るんだけど…」

「はい。」

「えと…あの…その…」

「？」

「ど、同性なんだよ…」

「へぇ…で？どうしたいんですか？」

「あれ?何も思わないの?」

「まぁ私も女の子と恋なんて多々してますから。」

「あ、あぁ…そうだね…」

「えぇ。ですから、お力になれますよ？」

「う…あ、じゃあ…どう告白したら良いかな…？」

「告白方法…ですか。それでしたら―――――」

「え!?そ、そんな…///」

「頑張ってくださいな♪…………お姉ちゃんがグダグダしてたら私が横から先輩をかっ拐いますよ(ﾎﾞｿｯ」