お・ま・け((´艸`*))

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そう言った俺に、比呂は少し傷付いたような表情を浮かべた。 やべぇ…言い過ぎたかな……。 そうは思っても、今更、前言撤回する訳にはいかない。 その場で、ストラップの話題を打ち切り、別の話題へとすり替えていった。 「おはよう!」 「おはようございます」 「おはようさん」 暫く経ってから、俺は信じ難い光景を目にする事になった。 「はよー……何、キョロキョロしてんの?」 朝の会社。 周りを信じられない気持ちで見回していた俺に、比呂が話し掛けてきた。 「あ…いや、アレってさ…」 「アレって?」 「ほら、皆が着けてるヤツ」 そうして、行き交う会社員のストラップや、キーホルダーを指差すと、比呂は頭に『?』を浮かべる。 「なに言ってんだよ。『おんタワちゃん』だろ?超流行ってんじゃん。ってか、お前だって知ってただろ」 『おんタワちゃん』って………。 名前、あったんだな、あのキャラ……。 温泉とタワシを合体しただけの名前に、脱力する。 ていうか、あんな秘境のゆるキャラ、皆、よく取り寄せられたもんだ。 寧ろ、そっちの方がビックリだ。
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