第1章

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ミーンミーン・・・ どこからともなく、学校中に響いてくる夏を知らせる音 耳障りで、暑さを強調させるだけに感じる俺はきっとまだまだなんだろう 「暑いですね・・・少し休憩を取った方がいいんじゃないですか?」 俺の隣で、必死にバインダーに記録を書き込みながら そう話しかけているのは 俺が顧問をしている高校男子サッカー部のマネージャーである 日向 詩織だ 「ナイスアイディアだよ・・・なんせ顧問である俺がぶっ倒れそうさ」 俺はクラクラスル頭を押さえながら集合の合図である笛を鳴らす
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