折衝

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荒らされた奈緒の部屋を出て 自分のマンションに戻りながら かけた電話の向こうで 楽しそうに笑った専務に 俺はもう一度確認する。 「もう俺も 必要ないって事ですか?」 『そんな事は一言も 言ってないだろう? しかし塔子がね… もう二度と俺とは 関係を持たない、 Blood and Rosesにも 来ないなんて言うんだよ。 あれは君の差し金だろう?』 …もうバレバレか。 だったら作戦変更だ。
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