折衝

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「塔子さんは… 心から青海を愛しておられます。 ですから俺には無理だと お伝えしました。 しかしもう彼女を 解放してあげても いいのではないでしょうか?」 俺の言葉に専務は そんなことはもう 分かっているとでも 言わんばかりに 冷静に答える。 『青海君と塔子が また関係を持ってくれれば 八神君にも都合がいいって 事だろう?』 「ええ確かにそれはあります。 高野奈緒を青海に 横取りされるのだけは 我慢出来なかったんで」 挑発的な言葉を述べたのは 俺なりに計算しての事だ。
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