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「どんだけ俺の心を
引っ掻き回したら
気が済むの?」
奈緒を責める言葉を
いくつも落としながら
捕えた感覚をいたぶり続ける。
手の甲に密着していた
布までが零れ落ちた
奈緒の欲望で濡れ始めても
俺は指を止めなかった。
もっと俺に溺れたらいい。
俺を失う事が怖くなるまで。
小刻みに揺れた奈緒の膝。
吹き出した水滴は
もう吸収しきれなくて
彼女の太ももを伝って
床へと零れ落ちて行く。
それは紛れもなく
彼女の身体が俺を
待ちわびている証だ。
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