誘拐

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そして、そんな時間は過ぎ、家の近くの交差点まできた。ここまでくると家までの距離は数分だろうか。 「ねえ、なんかここら辺人が少なくない?やけに閑散としてるんだけどどうなんだろう?」 「そうだな。なんか人の住んでる気配がしないな」 家の距離が近付けば近づくほど、人の数が減ってきているような気がした。 「なんか暗い感じがするよな。さっさと帰るか」 俺のさっきの嫌な予感がそんな感じなのかな。よく分からないが、多分気のせいだろう。 ちなみにネックレスは俺が持たされている。これは軽いのだが、なんか力を感じるような気がする。 まあそんなことはさておき、家の玄関が見えてきた。 俺の自宅は、貸家である。家族は俺と亜梨香と両親がいて、その四人で暮らしている。そして、家の周りはふるい団地である。 ちなみに家の色は普通に白で屋根が黒である。 説明が終わったところで今現在の状態を伝えておこう。 「頭痛いな・・」 そう、頭痛が襲ってきたのだ。
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