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ビリッ・・!
頭痛が襲ってきたと同時に何かが頭に浮かんできた。
『急げ・・!』
それは何か聞いたことのない声だったが、明らかに危険をほのめかす声だった。
一体何が・・・
『・・・急げと言っているだろう・・・!』
俺は額から汗が出てきた。これは嫌な予感が生み出した妄想なのか?
「ちょっと湊大丈夫?顔色悪いよ」
泉が凄く心配そうな顔で言ってきたのでとりあえず返事をしようとしたとき。
「ああ・・だいじょう・・っ!」
ふとまたあの奇妙な声が聞こえてきた。
『・・・ええい・・・!これでもわからないか!仕方ない・・』
ビリッ・・ビリリッ・・
頭に何かの映像が浮かんでくる。そして、それと同時に頭痛が酷くなり、さらに。
「あ、あがぁぁあああ!」
数分間痛みが続く。
「湊っ!」
この時の俺は泉の声が届いていなかったと思う。
そして、ふとひとつの景色が脳にイメージされた。
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