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・・・それは亜梨香が料理をしている姿から始まった。
『んー、今日はお兄ちゃん遅いなあ・・・せっかく料理を作ってるっていうのに・・・まぁまた泉ちゃんと仲良く帰ってるんだろうなー。いいなー私も早く彼氏ほしいなー』
彼女は、華麗な包丁さばきで独り言を呟いていた。料理のうでが冴えている証拠だろう。
他愛もない願望が混じっているのはひとまず置いておこう。
そんな彼女が野菜を切り終え、鶏肉をフライパンで焼いている時だった。
ピンポーン!
ふと玄関の呼び鈴(チャイム)がなり始めた。
『あれ?こんな時間に誰だろう?あ、お兄ちゃんかな?』
彼女は疑いもせずに玄関に向かっていった・・・
バタンッ!
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