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「・・ねえ、なんかいいのないかな」
それから、俺達は数十分間探し回っていて、いいのが見つからなかった。
「あ、これなんかどうかな?」
泉がひとつの商品を見せてきた。それはイヤリングでこの店定番ですと札に書いてあった。
「いや、亜梨香はこの色は好きじゃないと思うし、イヤリングはかぶれるって言ってたぞ」
俺はちゃんと意見をぶつけてみた。すると、泉はそれに納得したようで、他のものを探し始めた。
泉は半ば諦めた様子で次のコーナーに向かっていく。
次のコーナーはネックレスやストラップなどが置いてあった。
「亜梨香ちゃんにストラップはないよね。あんまり好みじゃないかな」
「そうだな。あいつ、まだ中学生で携帯持たせてもらってないし、っていうかスマホにストラップつけるところなんてあるのかな」
「そうだよね。鞄はあんまり着けたがらなさそうだし、止めとくね」
そうして、俺達は商品を眺めるのを続けていった。
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