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「……う……ん……」
わずかに身じろぎし、やがて、ゆっくりと目を開けたわたしは、一瞬、そのまま凍りついた。
けど次の瞬間、勢いよく起き上がり、周囲を見回す。
「……ココ、どこ……?」
出た言葉は、それがやっと。
だって、自分の置かれている状況が、まったく理解できなかったんだもの。
家一軒分くらいありそうな、バカみたいに広い部屋。
真っ白い大理石の床には、高そうな赤い絨毯。
その上にあるのは、部屋の中央にドンと置かれたベッドのみ、というシンプルさ。
ていうか、問題は、わたしが今いるそのベッド!
なんなのよ、この大きさ!
わたしの部屋(6畳)くらいは軽くあるんですけどっ!?
しかも、ベッド中央の枕元、その少し上に置かれた縦20、横70センチほどの大理石の台。
ケガしないように、角が綺麗に丸くしてあるその台の上に置かれた、照明や電話、置き時計に散りばめられてるコレって……。
……も、もしかして宝石!?
まさか、本物じゃないわよねっ!?
ていうか、冗談抜きで、どれも見覚えないんですけどっ。
なんでっ?
どうなってるの?
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