クラス委員長のお仕事と生徒会

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「え、旅行先ってもう決まったんだっけ?」 木曜の昼休み、暖かい気候の中で僕ら(僕、京助、堺、結月)は昼食をとっていた。僕と京助は売店で買った弁当、堺は自分の家の弁当、結月は自作のサンドイッチを食べていた。自作でサンドイッチって時間かかるから朝から作るのってすごいと思う。因みに結月がまとめて一緒に作ろうかと言ってきてくれたがそんな事をした日には茶化されるのが見えている。結月には悪いが丁重に断った。と、そんなわけで、 「あれ、昨日の放課後までに調査票の提出だったんだけど……もしかして月曜のSHR寝てた?」 もしかしても無く寝てましたね彼は。 「あれ、でもおかしいな……枚数はクラス全員分あったけど」 僕です。 「でも普通に寝てた俺が悪いか。で、行先は何処に決まりそうな感じ?」 「まだ他のクラスを聞かないと何とも言えないけど2組はスキーで決まりそうかな。スキーなら北海道、福島、秋田、岩手とかそこらへんじゃない? あー今から楽しみで寝れそうにないかなって」 まだ半年ぐらい先の話だぞそれ。 「スキー……それマジで言ってるの? 俺マジで寒いのだけは苦手なんだけど……冷え症だし」 「冷え症……男性でしかも筋肉がちゃんとついている京助君が冷え症ってのは珍しいですな。ちゃんとお風呂入ってる? 夏とかもシャワーだけじゃ無くてお風呂にゆっくりつからないと」 「それに俺意外と風邪ひきやすいんだぞ?」 「大丈夫だ相川、馬鹿は風邪をひかないから」 「まさか堺にそういう事言われる日が来るとか誰が想像出来たか……お前こそ単位大丈夫なわけ?」 「そうだぞ堺、馬鹿は風邪をひかないんじゃ無くて風邪をひいて気づかないだけだぞ」 「どうしよう結月、話がかみ合わない」 「えーっと、それじゃあ修学旅行の話に戻そっか、だいぶ脱線したし」 戻しても特に話す事って無いだろうがな。 「修学旅行って何泊なん?」 弁当を食べ終わってお茶タイムに入っていた。しゃべりながらなのに食べるのは無いな。 「確か三泊四日?」 「え、それ旅行中ずっとスキーしてるの?」 あ、それ考えもしなかった。 「明日また委員会があるからそん時に聞いてみるよ。なんなら京助変わる?」 「嫌だ」 「馬鹿野郎」 僕も嫌なんだが。
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