クラス委員長のお仕事と生徒会

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「伊澄は何処に住んでるの?」 「はい、今は色縁さんのところでお世話になっています」 「ああ、色縁さんのとこで、じゃあ結構学校に近いんだ。いいな」 紫観色縁(ゆかりみしょくえん)さんは伊澄やいろはの叔父にあたる人で東風大学病院の医者だ。まだ27歳と若いが優秀な人だ。いろはや伊澄にもきっとおんなじ優秀な血が流れてる、はず。 「とりあえず連絡先交換しとこうか」 「あ、いいですね」 「あー、じゃあ私も頼もうか!」 「じゃ、じゃあ私もお願いします先輩!」 「なんか連絡先の交換会が始まっちゃったよ。でもこれから生徒会で一緒に頑張るわけだしそれもいいか。僕も便乗じまーす」 全員の連絡先を交換したところで、 「じゃあ早速だけど今日の生徒会裏実行委員会を始めよう」 「その前に一つ質問、裏実行委員って僕ら三人で全員?」 「そうだね、伊澄くんは表向きは生徒会会計なんだよ表向きはね。如月くんと佐倉さんも表向きはそれぞれ体育委員の委員長と副委員長だよ。勝手に決めたけどこっちには仕事は無いから安心してよ。裏実行委員の存在は代々その時代の裏執行委員と生徒会長、それに生徒会副会長にしか伝えてはならないんだ。教師への交渉力があるその存在がばれたらいろいろ面倒だからさ。これは教師及び生徒会の暗黙のルール。是非守ってね」 「いや、それ先週の時点で言おうよ。もし僕たちが話していたらどうするの?」 話して無いけど。 「如月くんはめんどくさがりだからそこは大丈夫かなってさ」 「こんなんで大丈夫なの生徒会長さん? よく持ってますねー」 「はい、俺も不思議で不思議で……でもそれこそ不思議で謎のカリスマ性はありますし顔だけはいいですからね、七衣生徒会長は」 「結月と一緒だ」 「カリスマ性の件?」 「顔だけはいいってとこ」 「うおー褒められた」 「褒めてない」 全然話が進まないな。 「七衣、それで今回のやる事って?」 「ああ、すっかり忘れていた。今回は今までやっていたことの延長戦なんだけど修学旅行の交渉。行先は北海道だけどそこから更に交渉する。せっかくの卒業旅行なんだから楽しくしないと」
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