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「具体的には?」
「ここからは私が説明します先輩。今年の卒業旅行は諸事情により先輩方は二年では無く三年時での卒業旅行となります。それでこれは目安箱での意見が多かったことなのですが今年の修学旅行は二年三年合同で行おうかと」
「お、それ凄く楽しそうじゃん。私は賛成かな」
「僕はそれも賛成だ、とても面白くなりそうだしそれに千晶ちゃんも目安箱にそう書いて入れていたしね」
「なっ、生徒会長、なんでそれを知っているんですか!」
「だって千晶ちゃんの字だったし」
のんびりしてるな生徒会、これが学校生活ってやつなのかな?
「だってせっかくですから一緒に行きたいじゃないですかっ! 絶対に良い思い出になりますっ」
「僕も賛成だよ、沢山いると面白そうだし」
勿論そんなことは無い、二年の後輩の知り合いなんてそれこそ千晶ちゃんぐらいしか知らないけど、でもこんな楽しそうな結月や千晶ちゃん見てたら反対なんて出来ない、する理由もないし。
「でもそれって凄く難しいんじゃないのかのー?」
結月キャラぶれぶれだな。
「なんで?」
「三味さんは少しは考えてよ、せっかく頭もよくて感も良いんだから」
「で、千晶ちゃん、なにか問題があるの?」
「はい、問題は人数があまりにも多すぎることです。一学年だけでも640人、二学年では1200人を超えます。この人数が同時に動くのは大変な事ですから」
「その人数が同時動くとなると体制は取づらいしそれ以上に面倒、それが教師側の考え。これを今回覆すために裏実行委員を執行する。簡単そうに見えてこれはなかなか難しいことなんだよ。まあそれは……これまではね。だが今回は如月君がいる、交渉もスムーズにいくだろう。まあ、交渉と言うよりは勝ちが解っている脅しみたいなものになるけど、それこそ裏実行委員会らしいじゃないか」
「あー生徒会長完全に悪い顔になってる。らしくしてくださいよ全く……」
「それでその交渉(脅し)はいつ行くんだ?」
少しばかり楽しみになっている自分がいた。
「あーあ、三味さんまで黒くなってるよ……三味さん、昔に戻ってますよー」
「黒い三味さん……なんか七衣会長に似てるかもしんない」
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