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「ではではではでは、夜も深まって来たのでそろそろ今日のメインイベントを開始しようと思いまーす!」
いきなり立ち上がった堺がなんか言い出した。あとまだ7時半だからな。後余談だが京助はなんか端でつぶれている。ご飯5回おかわりしていたし。ってか飲んでないよなこいつ。
「おおーなんかする気だね堺くん!」
「ああ、ここで王様ゲームを始めたいと思いまーす!」
数字の書かれた割り箸を高く掲げる堺。ああ、こそこそなんか書いてると思ったらそれ作っていたのか。
「おおーいいですなぁ。やりましょやりましょ」
「二人でやってろ。僕はパスで」
王様ゲームなんてやった事無いが(メンバー的に)絶対まともじゃない。シラフでやっても盛り上がらないだろうし。約2名すでに盛り上がっているけど。
「おお、面白そうじゃん、俺は参加しようかな」
のそっと起き上がる京助、起きていたんだ。
「だから三味もやろうぜ。旅は道連れ世は情けって言うだろ? 最初っからそんなかたくなに否定しても何も始まらないぞ」
うん京助、それ使い方間違ってるからな。自ら地雷に飛び込む奴の発言じゃないのは確かだ。
でもまあ、京助の言うことも一理あるのかもな。食わず嫌いじゃないが決めつけも悪い。ここは京助の誘いに乗ってみるか。
「分かった。お店に迷惑がかからない程度にね」
「お兄さんがするなら私もするのですっ!」
「じゃ、じゃあ私もやります! 一人乗らないのは場の空気を壊しますから!」
そんなこんなで全員参加となった王様ゲーム。堺の手に握られた割り箸を一人一本づつ掴んで、
「「「「「「王様だーれだっ!」」」」」」
一本引き抜いてすぐ周りに見えないように数字を確認。2番、よかった、王様じゃ無かった。このゲームやるの初めてだしいきなり王様になってもどんな命令すればいいかなんて解らない、最初はこんなもんでいいだろ。
「あ、王様私だぁ!」
キングと書かれた割り箸を高く掲げる結月、いきなりやばい奴が引いたな。
「じゃあ行くぞー! 1番と3番は私の友達だー!!」
……は?
「3番俺だぜぇ!」
3番は堺兄だった。
「「イェーイ!」」
抱き合って飛び回る2人、王様ゲームってこんなゲームだったっけ?
「如月先輩、私の知っている王様ゲームと違います……」
やっぱそうだよね。
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