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「多少は三次元に興味があるとは言えど基本コミュ障ヲタにあの中に入っていてしかも会話するなんてマジ無理ゲーだっての。それに今は美少女とのおしゃべりより卒業することを考えないとな」
「ほお、堺の発言とは思えないな」
前にも話したとは思うがこの学校は進学クラスもあれば単位取得専門の専門コースもある、一年時は学科は無いのだが二年進級時に好きな学科を選ぶことが出来るのだがその進級時に何故か勉強嫌いなはずの堺は僕達と同じ進級クラスに来た。境は純粋ながくりょくはこそ低いものの好きな事での集中力は凄まじいものがある、本人曰く。
「親に自由にやらせてもらってるからさ、卒業くらいはしないと申し訳ないじゃん、あと妹が怖い」
「ああ、千晶ちゃんね」
「ああ、そういえばそんな名前の妹がいたね」
「「………………」」
堺千晶、兄と違って真面目で礼儀正しくて優秀。それに確か女バスの時期時期部長最有力候補だからもしこの学校にいろはが入ってきたら先輩に当たるのか。
「千晶ちゃんは堺のことを嫌っているわけじゃないけどなんて言うか距離をとっているよな」
いろいろあったけど堺(兄)のせいで千晶ちゃんは何度か恥をかいている、距離を取るのは当然の処置かな。
「でもどんな理由があるにしても堺が少なからず真面目になったのは良いことなんじゃないの?」
結局は自分の為になるわけだし。
「そんなわけだからさ出来ればお二人さんと同じ授業を入れたいのよ。二人共、特に如月の学力は全国でもトップクラスだしね」
「まあ勉強が趣味みたいな奴だからな三味は。そこらへんの優等生とはわけが違うよ」
「そんな趣味あるか。無趣味だから暇なときは勉強しているだけだ」
何度言ったか分からないが退屈は人を駄目にする、だから純粋な学力だけじゃ無くて知らないことを片っ端から調べたりしている。人間が知識的好奇心を捨てたらもう成長は見込めないって昔の偉い学者さんも言ってるしね。
「そうか?暇な時間も人生のゆとり的な意味で必要だと俺は思うけどな」
確かにそれは大事な事かもしれない、でも
「そこは今の話の重点じゃ無いでしょ」
今はどうでも良い話だ。
「今の話の重点は僕の趣味は勉強じゃないって事でしょ?」
「いや、俺に勉強を教えてほしいって件だったと思うんだけど……」
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