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そして、何だかんだで祐はわたしを家まで招待してくれた。
「おじゃましまーす」
ガチャっと祐が玄関のドアを開けて、わたしは真っ先に入った。
「今日お母さんは?」
「また海外出張」
祐のお父さんは小さい頃に交通事故で亡くなっている。
その代わりお母さんはバリバリのキャリアウーマンで、よく海外やらなんやら色んなところに出張に行ってる。
あと、祐には1人暮らしをしているお姉さんがいる。
「いつも大変だね。今回はどこ行ってるの?」
「ドバイだっけな……フランスだっけな……」
「あ、そうなんだ…」
なんか全然違う気がするのはわたしだけ?
まぁ、祐は真剣に答えてるみたいだし、そんなこといっても仕方がないか。
「わたし、部屋先行っててもいい?」
「ん。飲み物、カルピス?」
「濃いやつね!濃いやつ!」
「はいはい」
わたしは祐の部屋に行く。
もうずっと通いつめてる祐の部屋は自分の部屋みたい。
部屋に入って、すぐいつものようにゲームの用意をする。
テレビにコンセントを繋いで、何のカセットを使おうかなって思っていたら、
ちょうど祐がコップ2個を片手に入ってきた。
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