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第一章 魔法少女の存在
「因果は変わらない。変わるのは時の刻み方程度かな」
私の使い魔兼相棒の、"函館"こと耳の垂れた5センチ程度の小さな兎が私に話しかけます。
「因果が変わった?時が…」
「いいや、変わっていないさ…安心して欲しい、変わっていないさ、何も」
その可愛らしい外見には似合わず、低くて渋い男性の声を出します。
私は錠前千鍵。私はある日、木の下で症候群という名の怪物から出会ってから、不思議な力を寄せ付けやすい体質に変わってしまった。
そして突然、この兎に魔法少女へとスカウトされたという訳です。漫画の様なお話ですね。
「さ、仕事は大方終わったろう。帰るとしよう」
肩の函館は言う。確かに明日は学校もあるし、早めに帰ろうとしていたんだった。
魔法少女の私の仕事。それは主に、謎の黒い浮遊物体を浄化する事にあります。函館さんの居る世界からこちらに飛んできてしまった通称"悪い物"。
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