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映画とかでよくあるシーンの再現じゃあないですか、格好良く無いですか、私。
敵を見る。人だ。背丈は私くらい。体つきは女。いや、小柄な男の子かもしれない。そして全身を隠すようなローブを着ていた。そして、それは睨んだ。此方を。
"だれ…?"と、突き付けて優位な筈なのに、弱気な私。睨んだまま敵は、"良いよ、来なよ"だなんて挑発する。ええ…私、魔法少女だよ?
唐突に、勝負を挑まれた。声からして女の子。歳はやっぱり私と同じくらい。何故そんな人物が私の家に?それに私、こんな人は知らない。相手は私を知ってる?何者なんだろう。そして変身している私を見ても何も反応しない。むしろ勝負をを挑んでくる程余裕を見せている。分からないなあ、色々。
「隙ばかり。ほら、そこ」
ゆらりと蠢く黒ローブ。少し、後ずさる。そんな動作を私が見せると、目の前にいる人物は、不敵な笑みを見せる。見えたのは、笑った口元、白い牙。
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