第一章 魔法少女の存在

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「へくし」 「へっくしゅ」 朝。二回続いた自分のくしゃみで目覚める。嫌な目覚め。朝から気分がよろしくない。最悪です。思わぬ不幸に溜め息を吐く。 下から妹の呼ぶ声が聞こえた。ご飯だ。返事をしてから起き上がる。仕方ない、今日も一日頑張ろう。頑張れば、誰かが私を見てくれる筈。私はそんな期待を込め、今日も一日魔法少女、頑張ります!まだまだベテランとは言いづらい状況だし、ね。欠伸をして、伸びをして。自室のベッドで目を覚ました私は、立ち上がり、着替えを始めます。顔を洗って、髪を梳かす。そしてリビングへ。既に全員食事をしていた。普段から私は最後に食べ始める。朝ごはんは毎日和食。家族全員の和やかな会話の中、お味噌汁を飲む。残ったのは、真白のお豆腐。 ご飯を美味しく食べ終わり、時計を見る。ふむふむ。遅刻にはならない様だ、余裕がある。鞄を持って、靴を履いて。それから、行ってきますと家族に告げてから、玄関を出ていく。
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