第一章 魔法少女の存在

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当然目指すは、学校です。 バスに乗り、イヤフォンで音楽を聞きながら到着を待つ。そして目的地に着き、他のお客さんに混じって降りる。 「ん――。」 一人、伸びをする。雀が鳴き、風が涼しい。日差しは強く無く、朝の爽やかな空気。 「おはようっ」 突然話し掛けられ、驚きます。振り向くと、そこには私の友人が手を振って立っていた。ああ、誰かと。 「そんなに驚かないでよ」 あわあわと先程とは違う風に手を振る私のクラスメイト。おろおろ。 「今、何してたの?いいとこ?」 携帯端末を触っていた私を見ていた様。別に、と答えた。友人はむきになって聞いてくる。だって、音楽を聞いてただけだもん。 そう答えてやった。友人は笑う。つられて私も意味もなく笑った。二人一緒に靴を変え、教室へと向かう。そして自分の机で授業の用意を済ませた。しかし時間はまだ、余裕がある訳で。
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