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※この小説には申し分ない程度の中二設定が含まれているかもしれません。
※この小説には申し分ない程度のファンタジー要素が含まれています。
※というかこの小説はメタ要素もたっぷりです。
ここは我々人間の住む世界ではない。
人ならざるものが跋扈し、人々は魔法を使い。
空には飛空艇と魔法使い、翼あるものたちが飛び。
地にはh「あーもういいもういい」
【ドリームファウンテンズ!】
第一話「夢の泉」
「っちぇ!ちょっといい気分で解説ごっこしてたのに」
「うるせぇそんなこと言ってる場合かよ!」
透き通るような空の下、広大に広がる森で二人の青年が全力疾走していた。
「いやー、まさかいきなりあんなもんに会うなんてなー」
「お前が先々行くからだろ!?」
「あっはっはー」
「笑ってんじゃねぇ!」
青年二人が走っている後ろ、森の一部がざわざわとうごめいていた。
どしんどしんと大きななにかの足音が空に響き、耳をつんざくような泣き声が聞こえた。
「ぎゃああああああ!」
突然森の一部が盛り上がり、大きな植物が現れた。
見た目は大きな食虫植物だったが、その大きさが異常だった。
山ほどの巨体からは川のような触手が伸びていた。
「おーほんとでけぇなぁー」
のんきな顔をした青年がけらけらと笑いながら植物の怪物を指差していた。
「なに笑ってんだころすぞ!」
慌てた顔をしている青年が背にかついだ大剣をもうひとりの青年をぶん殴っていた。
「大剣ですか(笑)」
ぶん殴られそうになった直前、笑っている青年は突然姿を消した。
「っち、すばしっこい」
「バッシュー。仲間内で争っている場合じゃないよね」
「うるせぇシード!」
「ぎゃあああ!」
「うわぁやべぇ!触手触手!」
巨大な植物の怪物が大きく吠えると、大きな触手をバッシュとシードに向かって伸ばした。
「馬鹿なことしてたせいで逃げれなかったじゃねーか!」
「じゃあ戦えばいいじゃん」
「簡単に言いやがってめんどくせぇ」
触手が地にぶつかり、大きく地を割った。
悲劇。二人の青年は触手によってぺっちゃんこになってしまった。
この物語は早くも終了なのだ。
「遅いなぁ…」
潰れたと思われた青年二人だったが、シードと呼ばれた青年はいつのまにか植物の怪物の前に立っていた。
「遅すぎて寝そうになっちゃったよ、あはは」
「っけ、お前は速さだけは一人前だからな」
「そんなバッシュは馬鹿力だけが取り柄じゃないかー」
「うるせ」
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