第1章

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この二人はモンスター狩りをすることにより生計を立てていた。 「てきとー」 「気にするな」 「取り敢えず帰ろっか?報酬さっさともらわないと今日が越せないよ?」 「なんだよその顔。なんか俺が悪いみたいじゃねーか」 「どう考えてもバッシュの酒癖のせいだよ。生活苦しいのは」 「…すまん」 「今日もいい天気」 バッシュとシードが植物の怪物をひと悶着を起こしていたころ。 その森から少し離れた位置に、大きな城壁に守られた町があった。 大きな門には多くの馬車や人々が行き来し、市場には活気が溢れていた。 レンガ作りの建物が立ち並び、教会や館も並んでいた。 そんな街の中、一軒だけ洋風な街の雰囲気に似合わない和風な建物が建っていた。 瓦屋根に障子、引き戸で仕切られた入口。 どう見ても違和感MAXだった。 入口には表札が飾られていて、そこには「ドリームファウンテンズ第三部隊」と書かれていた。 そんな家の中、小さな庭に向かって用意された縁側に一人の女性が座っていた。 長く伸ばした黒髪に和風の家に似合った和風の服装…ではなく。 メイド服に身を包み、腰には水玉、炎柄、草花、雷、岩柄の鞘がごちゃごちゃと刺さっていた。 お行儀よく正座し、まったく湯気の出ていないお茶をすすっていた。 「お二人共、大丈夫でしょうか?」 まったく心配してなさそうな顔でずずっとお茶をすすっていた。 「大丈夫でしょあの二人は」 「おや、お嬢様おはようございます」 「いやもう夕方だよ」 和風の家の奥からちょこちょこと幼女が現れた。 白いワンピースに身を包み、青く輝く長い髪の毛を靡かせていた。 手にはこぶしの部分に髪の毛と同じカラーの青い宝石を埋め込んだナックルをはめていた。 華奢そうな見た目には似合わず、暴力的である。 「お嬢様。太陽が地平線に近いですよ」 「だから朝だよって言いたいんだろうけど。朝の太陽とは逆の位置だからね?」 「ですがお嬢様。月が二つありますが」 「それはいつもでしょ…」 「ですがお嬢さm」 「分かった分かった!あんたの言うとおりね!」 首をぶるぶると振り、だだをこねるような仕草をして 青い髪の毛の幼女はメイドの隣に座った。 「エレ!お茶頂戴!」 「申し訳ありませんお嬢様」 まったく申し訳なさそうな顔でメイドは言った。 「お茶は私が飲みつくしました」 「主の分残しておきなさいよ!バカっ!」 激昂した青い髪の幼女は暴力的なナックルをつけたまま
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