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だが、モバゲーサバイバルの中で起こった全て………
自分が戦いの中で何をしたかだけは、どうしても話す気には未だになれない
「また、来年……必ず来るから」
今年の報告を全て終えて墓石に背を向けたところで、ようやくその男がすぐそこに居る事に気付いた
「アンタは……東雲………!?」
かつて忌むべきモバゲーサバイバル、そのゲームマスターを守護していた野獣
「久しぶりだな……
いや、こっちでは『初めまして』になるのか」
笑いを含んだ、親しい者に対するであろう口調に怒りが込み上げる。
だが、今はそれよりも戸惑いや驚愕が大きい
「…何故…………ここに居る!?」
東雲は甲斐と同様に危険視され、SRとギルドが現実でマークしていた筈だ。
いや…闘いに飢えている分、甲斐よりずっと質が悪い。
「何故……か?
理由は簡単。お前さんがここに居るから」
東雲の人差し指が、憂貴と地面を順に指差し告げる
つまりは、自分に用があると………
「雇い主さまから招待状を預かってんだけど、断りゃしねえよな」
ニヤリと嫌な笑顔を向けながら告げられ、憂貴の頭には幾つかの可能性が浮かび、そして一つの可能性が推測に回した思考を埋め尽くす
「………モバゲーサバイバル…」
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