新録2nd第1章

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だが、モバゲーサバイバルの中で起こった全て……… 自分が戦いの中で何をしたかだけは、どうしても話す気には未だになれない 「また、来年……必ず来るから」 今年の報告を全て終えて墓石に背を向けたところで、ようやくその男がすぐそこに居る事に気付いた 「アンタは……東雲………!?」 かつて忌むべきモバゲーサバイバル、そのゲームマスターを守護していた野獣 「久しぶりだな…… いや、こっちでは『初めまして』になるのか」 笑いを含んだ、親しい者に対するであろう口調に怒りが込み上げる。 だが、今はそれよりも戸惑いや驚愕が大きい 「…何故…………ここに居る!?」 東雲は甲斐と同様に危険視され、SRとギルドが現実でマークしていた筈だ。 いや…闘いに飢えている分、甲斐よりずっと質が悪い。 「何故……か? 理由は簡単。お前さんがここに居るから」 東雲の人差し指が、憂貴と地面を順に指差し告げる つまりは、自分に用があると……… 「雇い主さまから招待状を預かってんだけど、断りゃしねえよな」 ニヤリと嫌な笑顔を向けながら告げられ、憂貴の頭には幾つかの可能性が浮かび、そして一つの可能性が推測に回した思考を埋め尽くす 「………モバゲーサバイバル…」
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