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あの世界への招待だというのなら、何がなんでも断りたかったが、
「断ったらどうなる……?」
自然と身構えながら東雲に問う
「ここでは何もしねぇよ。墓石ぶっ壊してもつまらねぇからな。
だが………」
そう言って東雲は携帯を取り出し、幾つかの操作を行ってから画面をこちらへと見せてくる
「―ッ!?」
そこには、甲斐に拘束されている三神 響が映し出されていた。
「彼をどうするつもりだッ!!」
怒りが膨れ上がる。
「お前さんが断ったら、アイツは一人で面倒事を抱え込む事になるぜ」
勝ち誇った東雲の声に、最初から逃げ場も無かったと思い知らされる。
「大人しく受け取ってやる。
だけど、全てが思い通りになると思うなッ」
敵意全てを込めて見据えながら東雲へ言い放つ
「おうおう。是非、その勢いでいてくれや」
満足そうに頷く東雲を視界に捉えていた憂貴は、後ろから忍び寄る男に最後まで気付かなかった。
意識が突然、火花を散らしたように瞬き首筋に走る痛みに続いて意識に暗い幕が降りてくる
「そんじゃ、『あっち』でな。
グッドラック」
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