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「声が大きいよ…」
どこか愉しげに話す彼
彼は高校の同級生
皆川航平
中学から同じ学校で、いい加減そうにみえる外見に反して結構マメで面倒見がいい
こうやって授業のノートや定期的なお見舞いは欠かさない
「だってさぁ~昴ってばそんな事を企みそうじゃん?…これ、タオル?」
企みそうって酷いよね?
「タオルケットだよ、貸して」
不思議そうに椅子から取って広げてる航平から少し奪う様に僕はタオルケットを自分の胸に抱え込む
彼女に掛けたタオルケット
あの日から椅子に掛けてた
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