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諦められない気持ち #2
明らかに俺じゃないのはわかる
「そんな事無いよ…着替え…?いつもありがとう」
兄貴の笑顔…
本当の母親譲りの顔…
と言っても俺は覚えて無いから写真で見ただけ…
「そうだ…兄貴、傘ある?」
俺は持って来た兄貴の荷物を病室のソファに置くと、その隣に腰掛けた
他の個室より此処は少し広い
「傘……持って来て無いの?」
「降らねぇ…って思ってた。ま、無いならいいけどさ…」
『絶対にある』と俺は知っていた。
兄貴は友人の為に傘を病室に置いている
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