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願い星 #2
落としたクローバーの栞を拾い上げ見つめる
きっと…
きっとショウ君に…
「…っ……私が好きなのはショウ君だけ…だもん…」
だから…
これは涙なんかじゃない…悲しくなんかない…
さっきから視界が揺れる度に制服の袖で拭う
『深月ちゃん、可愛い』
ベンチから地面にしゃがんだりしなければよかった…
荷物が落ちなければ…そのまま歩き出せたのに。
無理に顔を上げると星が揺れて見えた
お願い…
絶対にショウ君に逢えますように…
星に願い事なんて…
今まで何回したかな…
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