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揺れる水平線 #2
『おなまえ、なんて言うの?』
『……ショウ』
『ショウ君?』
『うん…ショウって言うんだ』
『そっか、よろしくね!わたしはね…みつきって言うんだ。』
「…夢か。」
あの日から、ずっと彼女の夢を見る
「早瀬さん、採血…あ、起きてたのね」
いつも通り朝の採血を看護師が素早くしながら話し掛けて来た
「早瀬先生がナースステーションに来てるわよ、多分、来ると思う」
「そうですか…」
どうせ、また手術の事だろう
「じゃあ、失礼するわね」
看護師が部屋を出ると自然に溜め息が出る
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