鏡の国の自分 #2

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手当てされるのを凄く拒んだ兄貴なんて珍しかった どうしたんだ?あの傷… 「じゃあ、行くね…翔、試験頑張って?」 「兄貴も……は…大丈夫か…」 最後にもう一度笑って部屋を出て言った兄貴 暫くすると、車のエンジン音は聞こえなくなった 「………」 何か違和感が残る… 何だ? 兄貴なのに…兄貴じゃない感じ… いつもの笑顔なのに… 『翔、これあげる…僕はいいんだ』 「笑い方が違うんだ…」 いつも何かを諦めた様な笑顔だったのに
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