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銀色の栞 #2
「航平先輩、私っ‥‥‥」
首を振ってイヤイヤをするように見つめられる…大きな瞳は溢れそうに揺らいでる
解ってる‥‥傍に居たいんだよね?
俺も同じ気持ちだもん、少しでも昴の傍に居て願ってたい…‥
でも昴が不安なまま‥心配なまま、手術を開始するなは嫌だ
「ね?ちょっとでも休もう?」
今にも動き出しそうな深月ちゃんの口より先に頭を優しく撫でた‥柔らかな髪が小さく揺れる。
少し悔しい様な、泣きそうな顔をしてから息を吐いて小さく頷いてくれた
ずっと心配そうな顔をしてた弟君に場を和ませる為に言っただろう発言に彼女の強さをやっぱり感じる…
きっとそんな彼女の気持ちを解って無さそうな弟君に『女の子だもんね』と彼女の言葉に乗っかって話した
折角の彼女の強さを無駄にするなんて出来ない‥‥
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