銀色の栞 #2

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「俺は兄貴が大好き‥‥‥居なくなった今でも」 「‥‥‥‥‥」 うん‥恥ずかしくなんか無い‥‥『大好き』って言え ば兄貴が戻って来るなら百万回でも俺は言える 「何度も言うよ、大丈夫だから‥‥弟君のお兄ちゃ ん は俺の兄貴と同じ場所には行かないから」 大丈夫‥‥俺の傍から大事な人をそんなに連れて行かれても困るよ…‥‥ 「じゃ~ちょっと散歩してこようかな~」 弟君の頭を再度叩いてその場から離れた 「急いでっ‥‥‥輸血の用意してっ‥‥‥」 手術室に向かう途中からバタバタと足音が聞こえた。
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