銀色の栞 #2

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何も言わないでついてきてくれる…‥否、何も言えないが正しいのかも知れない。 俺の態度や目覚めた時の不安感で疑問が一杯なのかも知れない… ICUに近くなるにすれ自然と深月ちゃんの足取りが遅くなる…『進みたくない』と身体が拒否反応をしてるみたいに 「手術は早く終わった…ちょっとヤバイ時も有ったけど…ちゃんと生きてるし成功したって‥でも‥‥まだ目覚めてない」 「‥‥一度もですか?」 小さく頷くと少し安心してた顔が再び曇る 麻酔医が何度か様子を見にきてるけど‥‥ 「顔、見せてあげて?」 「‥‥‥はい」 小さく頷いてゆっくりICUの中に入る準備をして中に入って行った
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