銀色の栞 #2

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二人の傍からそっと離れると病室を出で行こうとする看護師さんに空いてるベットが有るか聞くとナースステーションで聞いて欲しいと言われ少し早足で向かうと声が聞こえる 「難しいから転院して来たんでしょ?今日の日勤何だか気が重い」 「そんな結果が決まったみたいな言い方止めなさいよ」 「だってぇ‥‥‥」 声からして若い看護師が先輩に注意を受けてる感じがする‥角を曲がればナースステーションだけどその話題が終わるまで俺の足は動かなかった 「深月ちゃん、ベット貸してくれるって」 病室に戻ると昴と深月ちゃんの二人の世界だった。遠慮がちに話し掛けても無理だと判断した俺はお得意の軽い話し方で大きな声で話し掛けた。
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