銀色の栞 #2

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「ごめんね~デリカシーなくって」 「‥‥‥?」 昴を見送り深月ちゃんと廊下を歩いてる最中に声を掛けた…何となく無言の空気に耐えられなくてさっきの発言を謝った。 でも本人は俺を上目遣いで見上げた事も忘れた様に首を傾ける。 王子様との時間は絶大だ、嫌な事も忘れちゃう 「忘れてるならいいや、とにかく謝ったからねん」 「ちょ‥‥なんなんですか?気になるじゃないですか‥‥」 「こちらです」 静かな廊下を騒がしくしそうな俺達に看護師が案内してくれた部屋に着いた。 「すみません…‥‥」 少し冷たい声色だったのは深月ちゃんも気付いたのか頭を少し下げて謝りながら部屋に入る…‥俺も煩かったから謝りたかったけど…‥タイミングを逃しちゃった…
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