物語の先にある物語 #2

2/9
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
昴さんは、あれから本来入院してた病院に戻って来た。 向こうに居ても此方に居ても同じなら近い方が良いって事になったから 七階の角の個室 私は殆んど毎日の様に‥この扉を開ける。 ボランティアの日は終わってから‥‥無い日は学校の後に…‥ 「ただいま、昴さん」 『お帰り、深月ちゃん』 聞こえない声も優しい笑顔で眠ってる昴さんから聞こえて来そうな気さえする 「航平先輩‥留学行っちゃった‥‥あの時のハガキ‥‥渡されたの‥返しといてって」 鞄から貰ったハガキを出すけど…‥読むのに戸惑う‥航平先輩は読んでも良いって行ったけど。 「‥‥‥読んで…良いのかな?‥‥読まなきゃ駄目かな?」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!