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「ぬう、泥がまだ妾に付いておる!
こら人間、はよう落とさぬか!
妾の身体には一片足りとも汚れが付くことなど許されぬ!」
何この剣ワガママ。だがそれが良い。
「えっと、そんじゃ俺の家に来ます?
ここから徒歩で5分なんすけど……そこで水洗いでOKっすか?」
「貴様ァ……!
初対面で女を家に連れ込もうとするとはどういう神経をしておるのじゃ! 殺すぞ!」
「うわあ、理不尽」
てか貴女は剣なんだから女とかそういうの気にしなくて良いだろうに。
ギャーギャー騒ぎ立てる剣を俺はそそくさと持ち帰り、誰にも見られないよう実家へ帰るのだった。
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