奪還作戦

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「分かった。感謝する。」 「少しは応急手当ては出来たけど、」 「大丈夫ですよ。もう敵はいません。破壊するのでとっとと脱出しましょう。」 「そう……か。分かった」 「全近衛機帝国機帰還します。」 麗は直ぐに搬送されたものの、大量出血と睡眠不足により、暫くの昏睡を余儀無くされた。 しかし、身体中に負った傷は浅いものから深いものまで多種多様とあったせいで、手術は16時間もかかった。それでも、まだ完全ではないのだ。 今回の一件により帝国軍内部の調査と組織関係者の死刑が確定していた。 組織関係者は帝国軍内部で100人もいたがこの内、56人が死刑確定していた。 それもその筈、五将家の身内を誘拐し、戦闘用に改造したということだから。事実、人間兵器として活用していたという情報は全て、書類だけでなく、何人かが吐いたからだ。 麗の状態は顔から下が包帯でグルグル巻きになっていた。 とはいえ、衛生上よろしくないため、余り関係ない所を外したりしたが、そこまで変わらなかったそうだ。
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