5人が本棚に入れています
本棚に追加
「嘘でしょう。軍人そこらが勝手な行動をするなんて。」
「恐らく、近衛では捜索をしただろう。」
「お前の本名は?」
「九条れ……ワタッ」
麗と言おうとした時、女性、実の姉が飛び掛かった。
「やっぱり、麗なのね。麗なんでしょう!」
「ああ、ただいま。唯依姉。」
「お帰りなさい。」
姉と共にいた、男性、十文字豪にアイコンタクトすると、笑って返してきた。
「さて、麗が見つかった上、麗を拐った組織が彼処にある。そして、此処に殿下の許可証が……」
「行くに決まってるでしょう。」
「あれ?少佐は?」
「あっ!」
「遅れるな!急いで追い付け!」
「近衛連隊も遅れるなよ!」
不意討ちの無言で出撃は、味方に混乱をもたらした。
最初のコメントを投稿しよう!