怪奇現象-2

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夕飯を済まし、お風呂も済ませた私は自分の部屋で顔の手入れをしていた。 コンコン。 ドアのノックに反応して振り向くと同時にドアが開く。 ドレッサーの前で女の作業を続ける私を見ながら、渉さんは私のベッドに倒れるように横になった。 「望愛…こっち来い」 「はい、少し待ってください」 「ダメだ。今すぐ」 「…ちょっと…」 「来い」 私は最後の美容液を適当に顔にまぶして、ベッドに向かった。 「望愛…」 渉さんがベッドの中から手を伸ばす。 私はその手を取って、自分も渉さんの横に滑り込んだ。 私は渉さんの広い胸の中にすっぽりと納まってしまう。 渉さんの胸に耳を押し当て、渉さんの鼓動を聞く。 お酒を飲んでいるせいか、いつもよりも少し早まった渉さんの音。 体温をいつもよりわずかに高い。 渉さんの鼓動、渉さんの体温。 一緒にいられることの… …安心感。 今日の出来事を渉さんに話すのは今しかないと思った。
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