怪奇現象-2

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「渉さん…。ちょっと…お話ししてもいいですか?」 「…ああ」 渉さんの腕が私をゆっくりと包み直す。 私はその腕をギュッと握った。 「今日の朝…私宛に変なメールが届いたんですけど…」 私は今日の出来事をゆっくりと話し始めた。 もう遅い時間だけれど、私の眼は冴えていた。 けれど、私とは逆に渉さんは相槌を打つ声がどんどんと細くなり…ついには返事をしなくなった。 私は渉さんの腕をそっと緩めた。 「…渉…さん?」 下がった眉に、長いまつ毛。 穏やかな寝息は私まで心地のいいものにする。 …今日はよっぽど疲れたかもしれない。 明日また、ゆっくり話そう。 「おやすみなさい」 私は渉さんの頬にキスをして、渉さんの中で体を丸めた。
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