怪奇現象-2

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翌日。 私が目覚めると、隣では既に起きていた渉さんは肘を着いて私を見つめていた。 「…お…はようございます」 私はぼんやりする頭を起こすためにもゆっくりとあいさつをした。 「あーあ。せっかくのチャンスだったのに寝ちまった」 渉さんはおはようの返事の代わりに唇を尖らせて、指先で私のおでこの前髪を撫でた。 「…疲れてたんですから仕方ないですよ」 「お前、抱き枕効果もあるから気を付けねえと。…今日に繰り越しな」 「…繰り…越し…ですか」 「当たり前だろ」 渉さんからのキスが降ってくる。 朝で… 明るくて… 恥ずかしいのに… その先が欲しくなる。 「…わ、渉さん…。もう準備しないと、遅れちゃいます」 私は懸命に渉さんから唇を離して、ベッドから抜け出した。
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