ハロー・ハロー

①

二ツ神『あっ平地先生。どうかしたんですか？』

平地『今ねー窓の外にワンちゃんがいてねー、どうしたの？迷子？って聞いたら、自己紹介してくれたのー。日坂君のお家のワンちゃん、礼儀正しいのねー。忘れ物だってーはいっ』

日坂『すみません先生、わざわざありがとうございます！何だろ』
[ＳＥ：紙袋をゴソゴソする音]

二ツ神『……………どうして誰も突っ込まないのかなー』

平地『日坂君ちのペットなの？』

日坂『はい！春太郎って言って…あっ弁当だ』

二ツ神『お前さっきパン食べてなかった？』

日坂『弁当忘れた事忘れてた』

二ツ神『バカなんだな』

平地『じゃあ私は戻るねー。あっ日坂君ー、ワンちゃんまだ近くにいると思うよ。一目見て帰るって言ってたからー』

[ＳＥ：箸の音]
日坂『(モグモグしながら)はい！ありがとうございました！』

二ツ神『弁当も食べるんかい』

日坂『え？何で？』

二ツ神『うん何でもない』