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【春太郎N】 『ここは日本。現代社会。私こと春太郎(メス)は普通の犬。柴犬だ。日坂家に迎え入れられ、番犬として生を全うする予定…の、筈だった。 ーが、何故か物心ついた頃には私は人の言葉を話せたのだ。 アキヨシはそれについて何も言わなかったし、一緒に観ていたテレビに出演していた犬がワンとしか鳴かずとも、私はそれを咎められた事はなかった。 これはそんな珍妙な私と、それを取り巻く残念な人達のお話である』
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