過去と微睡み

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ふと気が付くと、不思議なところにいた。 昼と夜の狭間の薄紫色の世界。 上も下もわからない混沌の中で、けれど不思議と不安ではなかった。 「哀れな子」 凛と響く声。 嬉しそうで、悲しそう。 「けれどだからこそアレはお前を選んだのだろう」 僕が……選ばれた? 「わたくしは、お前の幸せを祈っているよ。そして願わくば……―――」 再び意識が闇に沈んだ。
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