覚醒 幼少期

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皆様は霊力を持つものを どう思われるだろうか? 怖い、自分には必要ない? 面倒だ、などなど それぞれ 様々な意見をお持ちだろう。 わたしは霊力は皆が持っているものだと 信じていたし、特別なチカラだとは思ってもいなかった。 ただ 子供の頃から他人とは違う感性を持っているとは 自然に感じた。 だって 他人が見えないものが視えるんだもの そう子供心にも当然感じるだろう。 霊力は人間の魂に植えられている 「種」みたいなもので、それが発芽する人、しない人 色々あって霊力の花が咲く。 ただ わたしの場合、身分不相応な花が咲いたから 苦労している。 そんな苦労話も含めて 書き残しておきたい。 ……………… 幼少期に 特殊な体験をした。 確か、4、5歳の頃だと 記憶している。 母親とアルバムを見ていた。 そこには生後一週間ほどのわたしが 母親に抱かれて写っていた。 しばらく眺めていた。 何かを思い出そうとしていた。 すると 体がざらついた様な感覚 周りの景色が灰色になる 自分のカラダから 魂がするっと抜けていくような感覚 時間の概念が フリーズする わたしの魂は この写真を撮影した時に 逆行する ……………… 母親がわたしを抱いている 父親と何かを言い合いしている わたしはそれを天井の辺りから 眺めている。 とてつもなく大きな存在に抱かれている わたしはその腕の中で両親のやり取りを ただじっと見ている。 その大きな存在はわたしにこう伝えてきた。 「お前をあのカラダに入れるから」 それは不思議と安心できる 大きな言霊だった。 ……………… 母親の呼ぶ声で我に返った。 わたしは今視てきた事を母親に話した。 わたしを抱く順番で口論したことや どの位置に立っていたかなどを正確に伝えた。 母親は驚いていたが父親にでも 聞いたのだろうと取り合わなかった。 あの大きな存在の正体 そしてなんとも言えない感覚の中で 思い出した転生の記憶 全ては これからの序曲 覚醒に繋がっていく thin red line この境界線を越えるには 大きなものを 背負わされる。 ようこそ syuu__ka worldへ
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