第1章

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「あれー?何で二人一緒なのォ?」 コーヒーを淹れる間に考えてたクイズ「誰が来るんでSHOW」。 正解は1、2、3、4、どれだ?じゃなかった。 柔らかなオーラを纏うおっとりしてそうな女は言った。 「思ったより早く出れたから、合流してきたのよー。ケーキ買って来ちゃった♪」 「私はお菓子買って来ましたよ~」と若い舌ッ足らずな女は続いた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 集合?てか何であたしん家なんだよォー---! ケーキを買ってきたのは、サナエですと名乗り、 お菓子を買って来た方は、ミサトでっす☆と名乗った。 状況的に見りゃ分かるよッ。 お菓子、ケーキ、をテーブルに並べ、3人分のコーヒーを4人分に分け、 会合?のセッティングは整った。 スゲー。何かスゲーよ。 サナエ、レナ、ミサト、何か和気あいあいだし。てかもう全然状態が把握出来ません! まず、本妻サナエが謝り出した。 「アヤちゃん、ごめんねー。いきなり。でも、アヤちゃんには前もって言うワケにいかなくって。」 ・・・。なんとなーく、分かった。 「ユキコと対決する役って、誰もやりたがらないんですもん」 あたしだって、ヤだったよ! 何かしらの策略があったとして、ユキコと対峙ってゆーか退治する役なんて、誰が引き受けるもんか。 上手くいったから良いものの、あんなのと対決したら命が幾つあっても足りない。 サナエは続ける。 「ユキコ。相当キてるみたい。タケシ、”きゅ、きゅ、急な仕事が”とか言って出てったもん。 今まで何?妾の美学?って言うの?休日には連絡してこない約束あったらしいんだけど、 今日は流石にタケシに即連絡したみたい。まぁだから私も早く出て来れたんだけど。」 ユキコ、対ムラタケの作戦練るとか言ってあの後すぐ呼び出したのか。 「では、あらましを全部お話しますね?あ、コーヒー美味しいわぁ~上手いのね~淹れるの。」 サナエは優しく笑った。そこに怖さが感じられないのは、サナエが一枚上手だからだろうか。
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