第1章

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「別れてやる!あんな男別れてやる!私だってねぇ!タケシさんにもう10年も操守ってるけど言い寄って来る男だって居るのよ!」 へぇー意外。そうなんだ。 「タケシさんココ最近ずっと冷たかったし、私職場の男に言い寄られてて”君を幸せにしたいんだ”って感じで息子の事も可愛がってくれそうだしでもタケシさんを愛してるし愛されてると思ってるからすいませんお受け出来ませんって断ってるのに薄々は気付いてたけど本当に愛の無い男ねこの私をないがしろにしてこんなヤリマン女と付き合ってるなんてさっき知ったばっかりでそれだけでも許しがたいのに愛が在るって思ってこれまでやってきたのにこんなクソアマに私の悪口言ってるなんてもう我慢出来ないわ慰謝料ぶんどって別れてやる」 本人目の前にしてヤリマンのクソアマかい。 あ、でもユキコがムラタケと別れるように仕向けたって事で、タケシに何かプレゼントでもねだろうかなー。 こんな時にものん気な思考の出来る自分の脳ミソに感謝だ。 ぼけーっと何ねだろうか考えてたら 「ちょっと!私帰るわよ!お邪魔したわね! 今日タケシさん呼びつけてトコトン話合いするわ!作戦練るからもう帰ります!!」 やった!帰ってくれるのか! 「ったく始発でこんな遠いトコまで来て損したわよッ」 始発かよ!気合い入りすぎ。 ユキコは玄関で急いで靴を履いてる。 あっ!っとあたしは思い出す。 ユキコのペースにすっかり巻き込まれて一番気になる事を聞き忘れる所だった。
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