第1章

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・・・。 す、スゲー理論だよなぁ。頭悪い子が考えそうな事ではある。 しかし悪くはない作戦なのかも。コレは失敗してもレナには何の関係も無いんだもんな。 しかもあたしが何も知らない状態じゃないとダメだよなぁ。先にレナから聞いてたら、 あたしは絶対協力なんてしないし、むしろレナの言ってた事全部バラすから台無しだし。 何か思惑通りにユキコを撃退した自分が馬鹿みたい。 ん?待てよ・・・。 レナの言ってる事が本当だとしても、レナは今言った事をあたしに話す必要なんて全然無くないか? むしろ話したら不利じゃん。いや、別に不利にはならないか。ただ単に話す必要性が無いってゆーか。 てゆーか何でムラタケの子供産みたいのよ。そもそもホントにムラタケの子なの? 「分かんないって顔してんねー」 「ハイ。分かんないです。いや、さっき言ってたことはまぁそういう作戦もアリかな? って感じで分からなくも無いんですけど。まぁ、あたしを使った事は大迷惑だけど、 どうなろうとレナさんの状況がこれ以上悪くなる事は無いだろうし。 ユキコはムラタケから金ぶんどって別れてやるって息巻いてたけど、 そもそも不倫だから奥さんがユキコから慰謝料取れるんでない?って感じだし。 まーそういう知識は全然知らないけど・・・。そんな事よりも、 だから何でそれをアナタがあたしにバラしに来たのかが分かんないんですけど。」 多分、答えは一つしかない。 「協力して欲しいのよ。ここからが重要な話なの。」 ごくり。 「あ、ちょっとコーヒーでも入れてくんない?喋ってノド渇いちゃった。」 ってココで切るのかよ! 「・・・分かりました、ちょっと待ってて下さい」 「あ、濃い目でね。ってもう12時?じゃぁ、三人分淹れてね。そろそろもう一人くるから。」 ・・・誰、が? コーヒーを淹れながら次の展開を推測する。 1・もう一人の女、ミサト 2・ムラタケ本人 3・真打登場、本妻サナエ 4・その他 さーすでにもう誰が来るのか楽しみになってる自分が居る。 もう、どうにでもなれ、だ。
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