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ピンポーン。
日曜日なので目覚ましをかけずにベットに入って居たあたしは、その音で目を覚ました。
時計を見るとなんと7時。あたしが普段起きる時間よりも早いじゃないか。
あたしは休みの日は、携帯もオフにして寝るくらいに惰眠を貪りたい人種なのに。
ピンポーン。
2回目で出なければ普通諦めるだろう。あたしは無視して布団をかぶる。
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン
・・・?連打されてますけど?
尋常じゃない。隣で火事でも起きたか?何か事件発生か?
あたしは仕方なく起き上がり、玄関に向かう。
おそるおそるドアスコープを覗くと、何だか地味な装いをした女が鬼みたいにインターホンを連打していた。
・・・ヤバイな。
直感的にその女の名前が浮かぶ。ユキコ。
違うかもしれない。だけど他に思い浮かばない。
インターホンは鳴りっぱなし。どうしよう。電源を切ろうか、いや、それは家に居ますよと言ってるも同じだ。
ドンドンドン。
ドアを叩き始めた。近所迷惑とは考えないのだろうか。
同じフロアの住人が何事かと出てきたらマズイ事になる。
通報するか?いや、出来れば穏便に済ませたい。でも刺されそうで怖い。
「居るんでしょ!?開けなさいよッ」
とうとう叫び始めた。もう時間の問題だ。
腹を括って、ドアを開ける。でもチェーンはかけたままだが。
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